monaka ゆうゆう自適

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女子医大生の雑記ブログです。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

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ご閲覧頂きありがとうございます。

今回の記事は、私の持病について述べます。
趣味についてだけ読みたい方は、
この記事はどうぞ飛ばしてください。


多嚢胞性卵巣症候群とは

 
まず、多嚢胞性卵巣症候群についてご説明致します。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、
卵巣内に未熟な卵胞が多数存在してしまい、卵巣が腫大してしまう病気です。

卵胞が十分に発育しないので、排卵が上手くできず、排卵障害をきたします。
これにより不妊に繋がってしまうことが多いです。

また、男性ホルモンであるアンドロゲンが過剰に産生されることが多く、
月経が来なかったり、たまに来る などの月経異常をきたします。

その他、
多毛にきびが多くなるなどの症状がみられます。



では、多嚢胞性卵巣症候群は珍しいのでしょうか。

生殖可能年齢にある女性のうち、5%~10%の方が多嚢胞性卵巣症候群であると言われています。

また、多嚢胞性卵巣症候群であり、月経不順であったとしても、
それに気づかずに運良く自然と妊娠する方もいると思われます。

産婦人科の授業でもしっかりと取り上げられていたので、
珍しい病気ではないといえると思います。



しかし、原因については未だにはっきりと分かっていません。
今まで3名の医師に質問をしてきましたが、全員「原因不明です」との回答でした。

肥満やインスリン抵抗性など、諸説あります。



予防法ってあるの?


肥満体型である場合は、肥満を解消すれば、予防にも治療にもなると言われています。

しかし、日本国内では痩せ型の女性にも数多くみられるので、
肥満解消は予防法とはいえないことが多いです。


ホルモンの分泌異常がどの段階で生じているかによっても変わるとは思いますが、
できる限り、規則正しく健康的な生活習慣を心がけることが予防に繋がると期待されます。



なってしまったらどうするか

 妊娠を希望する場合

妊娠を希望している場合、まずは肥満であればそれを改善させます。

その後、まずはクロミフェンという排卵誘発剤を用います。
それでも排卵も妊娠も期待できない場合、ゴナドトロピン療法を行います。

その他、手術や、生殖補助医療(ART)により、妊娠へと注力することになります。


 すぐには妊娠を希望していない場合

まだ子供が欲しいとは思っていない方の場合も、まずは肥満の改善。
もうこれは外せませんね…

その後、ホルモン補充療法である、ホルムストロム療法やカウフマン療法を行います。
また、低用量ピルを用いる場合もあります。

基本的には、ホルモンを薬で補充することで排卵・月経の正常化を目指します。


病院によっては漢方薬を処方してくれるところもあり、
ホルモン剤を飲むのに抵抗があるという方には最適かもしれません。
ただし、効果がすぐには表れないというデメリットはあります。



まとめ


以上、今回は多嚢胞性卵巣症候群についてまとめさせて頂きました。

私の実際の治療経過については後日記事にしたいと思います。

月経不純でお悩みの方の力になりたい!
そう思っておりますので、何かコメントございましたら、お気軽にお願い致します!